2022年度機親会総会、今年もリモートで開催

「東京都市大学機親会」2022年度定期総会の開催

2022年11月12日(土)13:00より、白木副会長(東京都市大学機械材料研究室教授)の開会のことば及び司会進行により2022年度定期総会が開催された。開催方式はコロナ禍という事情もありオンライン(zoomを利用)によって実施された。

 

 

13:00~ 山田弘道機親会会長代理のご挨拶(要旨)

大谷会長の健康上の問題により会長代理となった経緯とご本人が最近2年間に担当した機親会ホームページについての簡単な説明、及び基調講演として内燃機関工学研究室伊東教授による水素自動車に関する講演の紹介、最後に大谷会長の回復と再び会長職への復帰を祈願するとの挨拶があった。(注)山田会長代理:1968年生産機械工学科卒業)

 

13:05~ 機械システム工学科宮坂任教授による大学の近況説明(要旨)

宮坂主任教授

機械システム工学科・宮坂主任教授より機械システム工学科6研究室(図-1右列黒字)の教員紹介と主な研究内容の紹介及び、新入生歓迎のフレッシャーズキャンプでの飛行機大会の模様が示された。

また、現大学敷地内に本年1月完成した新7号館(等々力キャンパスから移った都市生活学部と人間科学部の拠点:図-2)と8月に1期工事が完成した新10号館(機械系2学科の拠点となる:図-3)等の紹介があった。

図-2 2022年1月に竣工した新7号館

図-3 機械系学科の拠点・新10号館

13:15~ 〈報告事項〉2022年度事業実施報告及び下期実施計画の報告

神田総務理事(1974年機械工学科卒業)により下記内容の報告があった。

(1) 理事会開催

5月28日(土)14:00~15:30に世田谷キャンパス1号館12D教室でハイブリッド方式(対面+オンライン)にて理事会を開催した。理事・監事の対面出席者8名、オンライン出席者7名、委任状10名であった。

 2021年度 事業報告(案)、機親会決算書(案)、機親会賞基金決算書(案)

 2022年度 事業計画(案)、機親会予算書(案)、機親会賞基金予算書(案)

について審議してそれぞれ承認された。

 

(2) 理事・評議員会開催

6月18日(土)14:00~16:30に世田谷キャンパス2号館22B教室でハイブリッド方式にて理事・評議員会を開催した。理事・監事・評議員の対面出席者8名、オンライン出席者7名、委任状20名であった。

  2021年度 事業報告(案)、機親会決算書(案)、機親会賞基金決算書(案)

  2022年度 事業計画(案)、機親会予算書(案)、機親会賞基金予算書(案)

について審議してそれぞれ承認された。又、機親会学生会及び学生フォーミュラ(Mi-Tech Racing)より、活動報告・活動計画の説明があった。

(3) 役員会開催

役員会(会長、副会長3名、会計理事、総務理事)を3回開催した。

 1)4月10日(日)15:00~17:00 緑が丘文化会館 第2研修室で対面により開催。                              理事会、理事・評議員会、総会の開催内容、日時等について検討した。

 2)8月25日(金)15:00~16:10 オンラインにて開催した。                                 機親会学生会、学生フォーミュラ(Mi-Tech Racing)の2団体の支援内容及び                              支援額について検討した。

 3)10月6日(木)18:00~19:50 緑が丘文化会館第2研修室                                    大谷会長治療に伴う会長代理の選任について検討し、山田副会長を会長代理に選任し、                           期間については当分の間(長くても2024年3月31日)とした。                           また、総会の内容について検討した。

(4) フレッシャーズキャンプへの支援

 4月開催の機械系2学科(機械工学科、機械システム工学科)のフレッシャーズキャンプで、新入生に機親会の紹介をかねて、記念品(機親会名入り設計製図用消しゴム)を贈呈した。

(5) 機親会学生会他、主に機械系学生が所属する団体への支援

  1)9月、学生フォーミュラ(Mi-Tech Racing)に全日本学生フォーミュラ大会参加の車体                 及び付属品用運搬のレンタカー費用として100,000円の支援を実施。

  2)10月、機親会学生会に競技用ロボット制作用の3Dプリンター調達費用として、                          278,800円の支援を実施。

     ・五島育英会に対して機親会学生会へ278,800円の特定寄付を行う。

     ・そのお金で機親会学生会に3Dプリンターを調達してもらう。                 

     ・課外活動会計報告の際に3Dプリンターを備品台帳に登録する。

(6)機親会ホームページの更新

  機親会ホームページの更新を実施した。

  1)4月7日 フレッシャーズキャンプで記念品授与

  2)4月10日 第1回役員会対面で実施

  3)6月4日 理事・評議員会及び総会のご案内

  4)8月28日 理事・評議員会をハイブリッド方式で開催

  5)10月14日 機親会総会近づく

 

2 事業計画(2022年11月~2023年3月)

(1)11月に開催される、機械システム工学科卒業生と現役学生の交流会(MESSAGE)への                 支援(開催経費の補助)を行う。

(2)機械系研究室学生を対象に海外及び国内会議発表の為の参加登録費支援を行う。

   予算 海外派遣支援 200,000円(一件当たり上限50,000円)

      国内派遣支援 120,000円(一件当たり上限20,000円)

(3)3月に実施される大学学位授与式で、機械系2学科から推薦される人物・学業優秀な                       大学院生及び学部学生各1名(計4名)に機親会賞(賞状及び副賞)を授与する。

(4)2月に役員会、3月に理事会を実施する。

 

13:20~ 〈報告事項〉2022年度会計中間報告

土方会計理事(東京都市大学機械システム工学科計測電機制御研究室講師)により、下表の本年度予算に対する進捗度合いを、パワーポイント(PP)を使用して非常にわかりやすい報告があった。

 

 

別紙6 2022年度機親会一般会計予算書

 

2022_機親会総会_上期会計報告

 

 

3:30~ 基調講演 機械工学科伊東明美任教授(内燃機関工学科)

伊東教授

「本学の水素自動車研究の歴史と最近の動向」概要

 トラックや建機等の重量車のパワーソースとして水素エンジンが注目を集めている。本学でも環境省の予算を得て、既販重量車のディーゼルエンジンを水素エンジン化するプロジェクトが推進されている。ディーゼルエンジンに匹敵するエンジン性能を確保する必要があるが、本学におけるこれまでの水素エンジンの研究成果がこれを支えている。

 1974年に水素ボンベを搭載した武蔵1号が環八を疾走して以来、種々の学会からの要請にこたえて数多くの水素自動車が開発されてきた。なかでも予混合水素エンジンで発生するバックファイアの重要な要因が点火系の残存電荷であることを突き止めた研究は、現在の水素エンジンの性能向上に大きく貢献している。

◆講演中にビデオレター等で示された写真の一部を以下に示す(事務局)

武蔵2号(1975年)
米国西海岸2800km(シアトル〜ロサンゼルス)を走破した。(カルフォルニア大学からの招待)液体水素(当時日本には無し)使用で大分苦労(バックファイヤ多発)した。

武蔵6号(1984年)
4サイクル過給エンジン・筒内高圧噴射熱面点火流体水素使用、短期開発
(第5回水素エネルギー会議出展・公開走行:トロント)

武蔵8号(1990年)
日産自動車テストコースでの水素エンジン搭載スポーツカー(フェアレディZ:100km/h以上を出す)液体水素
世界水素学会(ハワイ)出品・走行

武蔵9号(1994年)
箱根ターンパイクを走る。
液体水素使用、保冷庫冷却にも活用、燃料噴射時期に電子制御採用、NOx低減のため排ガス再循環方式導入

公道走行した水素燃料バス(2009年)
水素ステーション(35MPaH2ガス)で燃料供給可能、屋根に水素タンク(6本)配置、予混合火花点火方式、吸気ポートに噴射弁搭載

ハイブリット型水素トラック(2010年秋)
C.D.i.点火方式による高過給圧→バックファイヤ低減、高出力化。
ハイブリット(モータ利用)方式による低速トルク改善&触媒無の排ガス性能向上

 

15:10~ 閉会挨拶

 白木副会長による挨拶要旨

  今年は1週間前にホームカミングデーがあったため、再度大学に集まるのは難しいのではと、会議方式をZOOM使用のオンライン方式とした、来年は是非とも従来通りの対面方式で実施したい。