ソーラーカーチーム「柏会」優勝
武蔵工業大学(現東京都市大学)機械工学科材料力学研究室出身の50代卒業生が主体となったソーラーカーチーム「柏会」が白浜エコカーチャレンジ2023【11月18~19日開催】に初参戦し、総合優勝しました。
白浜エコカーチャレンジ2023の詳細は以下のURLのクリックで閲覧することができます。
https://www.facebook.com/Shirahama.Eco.Car.Challenge
「柏会」メンバー(今回参加者)
伊倉 和弘(50才)1996年材料力学研究室卒:チームリーダー
福北博史(53才)1995年材料力学研究室修士卒:エネルギーマネージャー(前リーダー)
関 徹也(55才)1994年材料力学研究室修士卒:ドライバー:
山本 武(55才)1992年材料力学研究室卒:Olympusソーラーカーチームリーダー
近藤 新(47才)2002年電気電子工学科修士卒:足回り担当
平澤富士夫(61才)助人ドライバー(東洋紡ソーラーカーチームリーダー)
「柏会」の成り立ち
柏会創設時のリーダーは、今回も参加している福北博史氏です。その彼が4年生の時の卒業研究テーマがソーラーカーであり指導教授は材力研の吉野教授であった。
ドライバー関氏は福北氏の1年先輩で、関氏と同級生の大谷氏と共にソーラーカーを卒研としており、継承したのが福北氏である。大谷・福北の2人は、1992年に2人乗り車両「MITジャパン号」を完成させ、【ソーラーカーレース鈴鹿1992年7月開催】と【ソーラーカーレースin千里浜(石川県羽咋市) 1992年8月開催】に参戦した。
鈴鹿では思うような結果がだせず予選落ち、しかし千里浜では見事に完走したことが福北氏のハートに火をつけた。
その後、福北氏は1995年に㈱寺岡精工へ就職したが、ソーラーカーレースへの熱い思いは消えることなく、「いつか自分のチームで参戦したい」と画策していた。
1999年にオーストラリアで開催されるWSC(ワールドソーラーチャレンジ:ダーウィン→アデレード3000km大陸縦断レース)に出場すべく、材力研OBを中心にメンバーを集めて参戦し、完走したのだ。当時学生だった近藤氏や現リーダー伊倉氏もWSCに参戦して以来の仲間である。
以後は鈴鹿の大会に2000年~2021年迄ほぼ毎年参戦し、チャレンジクラス優勝4回、クラス2位5回、クラス3位7回、2021年最後の鈴鹿大会では総合2位(過去最高)となり有終の美を飾った。
ドライバー関氏は鈴鹿大会に2017年迄計14回参戦し、表彰台に乗れなかったのは2009年4位の1回のみである。
2022年より開催された白浜エコカーチャレンジでは、2023年初参加して2位に7周差をつける総合優勝であった。
以下のURLのクリックで動画をみることができます。
https://www.facebook.com/watch/live/?ref=watch_permalink&v=722659109769835
この動画1時間25分48秒~53秒&1時間33分44秒~50秒に「Hayabusa」号走行状況が、1時間59分46秒~2時間2分25秒に関氏へのインタビュー、さらに2時間19分20秒~2時間27分10秒に伊倉・関・平澤各氏への優勝インタビューが写っている。
ドライバー関氏の感想
我々メンバーも高齢化してきており、技術伝承や若手育成・新技術開発をするのが大変困難な状況となっています。しかし、福北(前)リーダーや伊倉(現)リーダー等が長年に渡り培ってきた世界トップクラスの技術やノウハウが継承されないままフェードアウトしていくのは非常に残念だと考えている。
機親会、校友会関係者ならびに大学関係者、さらに学生さんで、もし興味関心がある方がいましたら、チームリーダーの伊倉へご一報頂ければ幸いに存じます。
伊倉 和弘 k-igura@live.jp